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管制塔

作詞・作曲・編曲:阿部 祐樹

まだ暗い夜明けの空 銀の船を浮かべた午前5時

進行方向に光が差して雲を突き抜ける

 

いつからだったっけこんな 嫌いなものばっかり増えたのは

すれ違う人なんか気にしない毎日

 

迷わないように進んでいたって

道を見失うこともあるその度に君が

見つけてくれたなぁ

 

Hello,管制塔、聞こえるかい応答願う

あの彗星を追いかけたら戻って来れるかい

心はずっと数え切れない程嘘をついてきた

まだ平気なフリをしてここまで来たんだろう

 

気づいたその時には 立ち止まっていたんだ午後1時

太陽は頭上に咲いて僕らを照らす

 

せわしく景色は過ぎて 掴んできた光も覚えてない

背負い込んだものは次第に増えてそれでも進む

 

そんな風にやっとたどり着いた

場所が入口だったこともある 教えてよ

僕はどこまで向かえばいい?

Hello,管制塔、聞こえたら応答願う

あの彗星は今頃どこを飛んでいるのかい

もう見失ってどの位経つかも分からないけど

なくした何かは彗星と同じ色

 

望まないように 手を触れないように

傷跡も隠してきた

こぼれないように 抑えた涙は

いつまでも晴れない雲になるから

 

Hello,管制塔、聞こえないよ 応答願う

前が見えないほどのこの土砂降りの雨の中

 

Hello,管制塔、気づいたんだ 今更だけど

あの彗星ももう見えなくなってしまったね

心はずっと数え切れない程の

嘘をついてきたんだ

大事な何かはまだ忘れやしない

 

Hello…

 

© The FLaT 2015

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